人生そこそこでいいじゃない

そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています



ひょんなことからこの映画を観てきた。
Yahoo!知恵袋の投稿がネタ元になったという映画。
サタ★スマ」や「まごまご嵐」なんかでお世話になった李闘士男監督の作品。
その感想。

これはねー、なんと言っていいか分からない映画でしたw。
Yahoo!知恵袋の時点の問題なのか、原作になった時点の問題なのか、脚本に落とし込むときの問題なのかまったく分からないけれど、なんというか最初から最後まで「これはなにを観させられているのだろうか?」という疑問が浮かんでそのままずっと進むという珍しいタイプの映画。
良い意味でも悪い意味でも「空気感」はあるんだけど、結局この物語が観客をどこに導きたいのかがずっと分からなくて、まぁ最終的には「夫婦とは何か?」「結婚とは何か?」みたいなことを描きたいんだろうけれど、それわざわざこんなギミックを使ってまで描く必要があることなのかなぁと思っちゃったりして。
とにかく、フワフワしてつかみどころのない映画。
星は2つ。★★

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています……
そんなわけないだろ、しかないです。
李さんの演出は手堅いし、榮倉奈々安田顕の演技は達者。
問題は脚本だろうと。
あと一番の問題は、重要な役どころを演じている野々すみ花さんというあまり見たことのない女優さんの「いかにも日本ドラマ界的な鼻をつく過剰演技」にあるかなぁと思いました。
夏目漱石が「I Love You」を訳した「月が綺麗ですね」が物語の重要な役割(というかはっきり言うと大オチ)を担ってるんだけど、いやそんなの知ってるし……って思いました。